複数の拠点で販売業を展開での課題が
M社では、東京・大阪・北海道など複数の拠点で販売業を展開していましたが、在庫管理、入出庫処理、伝票発行などを個別にファイルメーカーで行っていたため、次のような課題が発生していました。
- 複雑な商流に対応できないシステム
S社のビジネスモデルでは、輸入元から販売代理店、そしてエンドユーザー(病院)へと独特の流れがありましたが、汎用クラウドではその関係やフローに適した管理が難しく、データの一元管理が不十分でした。
- システムの複雑さによる入力の減少
カスタマイズにより入力項目が多く複雑化し、次第にデータ入力の正確性や検索頻度が減少。現場では入力作業が煩雑で、情報の更新が追いつかず、古いデータが放置されることが多くなりました。
- グループウェアとしての運用に限定
顧客管理や販売管理以外に、出退勤管理や稟議書の管理など、グループウェア機能に依存してしまい、業務全体をカバーするはずのシステムが一部の目的に限定され、全社的な利用が進んでいませんでした。
- 情報の連携不足
販売代理店との情報連携が不十分で、各代理店の販売実績や在庫状況をリアルタイムで把握できないため、正確な販売計画や在庫管理が困難でした。
YOKUSIMASUでの解決策
M社の課題を解決するために、ファイルメーカーCloudベースで完全にカスタマイズされた在庫・入出庫・伝票発行の管理システムを導入しました。具体的な解決策は以下の通りです。
クラウド上での情報一元管理
各拠点で独立していた在庫管理や入出庫、伝票発行のファイルをクラウド上で統合。
これにより、複数の拠点でリアルタイムにデータを共有できるようになり、
全社的な情報の一元管理が可能になりました。
情報フローの連携強化
本社と各支店間で、在庫、販売、伝票発行のデータを自動的に連携させ、
リアルタイムで最新情報が反映される仕組みを構築。
これにより、転記作業が不要になり、業務効率が大幅に改善されました。
業務フローの標準化とマニュアル化
業務プロセスを整理・可視化し、フローマニュアルを作成。
これにより、担当者間で業務の統一が図られ、属人化が解消されました。
新しい担当者もスムーズに業務に対応できる環境が整いました。
モバイル対応で業務の柔軟性を向上
システムをクラウドベースで運用することで、
スマートフォンやタブレットからもアクセスできるようにし、
倉庫や店舗でもリアルタイムに在庫状況を確認したり、
データを入力できる環境を構築しました。
YOKUSIMASU導入後の成果

業務効率の大幅な改善
クラウド上で全拠点のデータをリアルタイムに共有することで、
データ入力の二重作業や転記ミスがなくなり、業務効率が向上しました。
各拠点での業務処理がスムーズになり、全社的な業務フローが統一されました。
情報の一元管理で意思決定が迅速化
在庫や販売状況のリアルタイムな情報共有により、
本社は迅速に正確なデータを基に意思決定ができるようになりました。
これにより、販売計画の精度が向上し、在庫補充のタイミングも最適化されました。
属人化の解消と業務標準化
フローマニュアルの導入により、業務プロセスが標準化され、
担当者が変わっても同じ手順で業務を行えるようになりました。
これにより、特定の担当者に依存するリスクが減少し、
全体の業務の透明性が向上しました。
在庫管理の精度向上
リアルタイムでの在庫管理が可能になったことで、過剰在庫や在庫不足といった問題が大幅に減少。
在庫コストの削減につながり、資金の効率的な運用が実現しました。
レポート作時間が短成縮
自動化されたレポート作成機能により、在庫や売上データの集計作業が大幅に簡略化。
手作業で行っていたレポート作成に比べ、時間が大幅に削減され、
経営判断のための情報が迅速に得られるようになりました。
参考初期開発費:320万円(税抜)
