ある日の在宅勤務で起きた悲劇
ある日の午後、在宅勤務で見積書をまとめていたときのことです。
私の机の上に、ふらりと現れたのは我が家の愛猫。いつものようにキーボードの上を歩き、マウスをくんくん嗅いで、可愛らしい顔をしてこちらを見ていました。
……が、次の瞬間
「ポチッ」

――はい。PCの電源ボタンを、器用な前足で押しました。
画面は一瞬で真っ暗。保存していなかった資料は、きれいさっぱり消え去りました。
「猫のせい」じゃない。油断していた自分のせい。

最初は「なんてことをしてくれたんだ!」と叫びました。
でも、冷静になると分かってきたのです。猫は悪くありません。問題は私が“押されること”を想定していなかったという点にありました。
- なぜ自動保存機能をONにしていなかったのか?
- なぜクラウドバックアップを設定していなかったのか?
- なぜ作業を「この1台のPC」にだけ頼っていたのか?
猫が電源を押すなんて予想外です。でも、仕事の現場には“猫級の予想外”は山ほどあります。
突然の停電、誤操作、機器トラブル、ヒューマンエラー…。どれも「滅多にない」と思っているうちに、ある日突然やってきます。
小さな「想定外」が、大きな損失を生む

その日の私は、数時間分の作業を失いました。
ただのデータ消失と思うかもしれませんが、実際には「納期が遅れた」「再作業でコストがかかった」「お客様との信頼に影響した」など、波紋は思った以上に広がります。
業務でも同じです。
「担当者が忘れないだろう」「誰かが気づいてくれるはず」「紙の伝票は無くならない」――
そんな“猫が押さない前提”で成り立っている仕組みは、危ういのです。
大切なのは、「押されても止まらない仕組み」
それ以来、私は次のような「備え」をしました。

- 自動保存・自動バックアップの有効化
- 外付けSSD+クラウドへの二重保存
- 作業の分散化と定期的な共有
- 電源ボタンに物理カバー(本気です)
そして気づきました。
「絶対に起こらない」ではなく「起きても大丈夫」にしておくことが、本当の安心なんだと。
業務も同じ。“猫が押しても止まらない”仕組みを

この教訓は、販売管理や受発注業務でもまったく同じです。
「担当者の記憶に頼る」「紙伝票でつなぐ」「ミスが起きたらその都度対応」――これらは、猫の前足ひとつで崩れる不安定な仕組みと変わりません。
だからこそ、「仕組みで防ぐ」ことが大切です。
YOKUSIMASUは“想定外に強い”販売管理システムです
YOKUSIMASUは、受注・在庫・請求・顧客データを一元管理し、自動化・記録・履歴追跡までを標準搭載した販売管理システムです。

属人的な作業や「誰かがやってくれるだろう」という前提から脱却し、“猫がボタンを押しても止まらない”業務体制を実現します。
もし今、あなたの会社の仕組みが“油断”や“慣れ”の上に成り立っているなら――それは、仕組みを見直すチャンスです。
おわりに:「想定外」は、いつだって突然やってくる
今日も彼(猫)は、私の机の上で気持ちよさそうに眠っています。

でももう、電源ボタンを押されても怖くありません。なぜなら、「押されても大丈夫な仕組み」あるからです。
業務の世界でも、それは同じこと。
「まさか」を笑い話で終わらせられるかどうかは、仕組みづくり次第なのです。
